世界はコントロールで満ちております。

 元々、日本人は相手を操ることが好きなようで。
 逆にいうと、相手を支配していないと安心できないようで。
 これも敗戦国国民としての精神的土壌の貧しさ、というものでしょうか。
 相手の場を制圧し、相手の手札を確認し、すべてのセーフティチェックを終えてから出ないとアクションを起こさない。
 堅実、確実な戦法。そして、そういったタイプのデッキを好むのが日本人です。

そんな日本民族にとって、【対抗呪文】の禁止は物凄い衝撃でした。幾人ものプレイヤーが「マジック辞める」「これからはエクテンっしょ」などと放言したものです。
 しかし、【対抗呪文】の無いミラディン環境下でも、しっかりコントロールデッキは生き残っております。それどころか、ミラディンの影響で強化されたようです。


『青白コントロール』

 中でも、八十岡氏の手による素晴らしい青白コントロールデッキ(通称ヤソコン)はその斬新なキィカードとデッキ構築によってコントロール好きのプレイヤーたちに歓迎されています。

メインから挿してある【赤の防御円】や【波停機】、【精神隷属器】と【蒸気の連鎖】などのトリック、極めつけはカウンターで守られた【骸骨の破片】を使用して【映し身人形】【トリスケリオン】【真面目な身代わり】【ボトルノーム】などを相手のデッキにあわせてクルクル回す必殺トリック。


『親和』

 アメリカの州地区予選の結果がネット上にアップされた日、『親和』に興味を覚えたプレイヤーも多いのではないでしょうか。
 翌日よりカードショップでは【ブルードスター】【空僻地】が売り切れor値上がり続出。今は【ブルードスター】は4桁にまで上がっているとか。
 そんな大人気の『親和』にはカウンターとバウンスと、二つのコントロール要素が入っています。
 このあたりは『マッドネスデッキ』に良く似ています。高速召喚、カウンターでの防御、ブロッカーをバウンス。この中で、高速召喚という面においては『マッドネス』より『親和』のほうが優っているようにも感じます。
 しかし、マッドネスには無い弱点を『親和』は抱えているのです。速さの代償として支払ったものは土地が割られやすいというデメリット。
 『親和』に土地は少なく、平均して18枚。これらの土地はとても割られやすく、思いつくだけでも【ヴィジリアンのシャーマン】【粉砕】【爆破】【供犠台の光】【アクローマの復讐】【グリッサ・サンシーカー】【腐食ナメクジ】【機械の行進】など、対策カードは充実しています。
 一戦目を快勝するも、二戦目相手のサイドボーディングに涙を飲む。こんな経験をした方も多いのではないでしょうか?

 回れば勝つ。海外では大人気のこのデッキ。はたして日本人には受け入れられるのでしょうか?


『白黒コントロール』

 今、もっともメタゲームにあったアンチコントロール系コントロールがこの『白黒コントロール』だと思います。
 コントロールの台頭によるゴブりンの減少も追い風となり、ファイナルズのダークホースとなるのではないでしょうか。

個別の解説は明日に回して、まずはデッキのレシピを上げておきます。


『白黒コントロール』

クリーチャー:11

3:永遠のドラゴン
3:真面目な身代わり
3:陰謀団の取調官
2:よじれた嫌悪者

スペル:25

4:神の怒り
3:アクローマの復讐
4:新たな信仰
3:正義の命令
4:恐怖
4:強要
3:野望の代償

土地:24

8:平地
8:沼
4:雲上の座
2:真鍮の都
2:邪悪な岩屋

サイドボード:15

4:赤の防御円
4:供犠台の光
3:光の大嵐
1:アクローマの復讐
1:陰謀団の取調官
2:萎縮した卑劣漢

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