デザイナーによるデッキ分析(エルフ&ネイル)。 その7
2004年5月19日それでは、このマッチアップでの最大の疑問にお答えしましょう。
「《ゴブリンの名手》出されたら投了じゃないの?」
えぇ確かに辛いです。2ターン目の《戦長》から3ターン目に出てくるとかなり苦しいです。でも、手札にエルフしか居ないような状態でない限り致命的ではないですし、そんなエルフしか居ないような手札はマリガンすべきです。エルフ達は、《締め》を付けてブロッカーにしたり、単に《締め》てドローしたり、相手に除去させることで相手のテンポとマナを拘束したりと、そういう役割を担うわけで、それすら叶わず無惨に死んでいくのは確かに悲しいことです。
でも、だからと言って即負けるというわけではないです。
エルフ虐殺モードに入られてしまっても大丈夫なように、《花盛りの春》のある初手をキープすべきです。
もし赤単ゴブリンに《名手》を使われたら事態は一層深刻です。
一応《トリスケ》という解答が用意されてはいるのですが、赤単ゴブリンのスピードの前にはその解答にまで辿り着けないことが多々あります。いづれにせよ、《名手》によってこちらの展開が抑え込まれ、戦術の変更を余儀なくされるのは、非常に辛いゲーム進行であると言わざるを得ないでしょう。
In:歯と爪×1、ぶどう棚×1、トリスケ×1、映し身人形×1
out:ワイヤウッドの共生虫×4
v.s.赤単ゴブリン
最悪の相手です。マッチ勝率0%というのは私達にとってもかなり不本意な成績で、たぶん33%くらいは勝てると踏んでいました。
実際、ゲーム勝率で見れば33%でしたし。
個人的には、赤単ゴブリンに対してかなり脆いコンボを以って対策としているという事実にかなり皮肉を感じているのですが、それでも勝ち手段がそれしかない以上は仕方のない選択だと思います。
ゴブリンの展開は速すぎますし、それに対抗するには3ターン目の《花盛りの春》→4ターン目の《歯と爪》と、天和に近いドローが要求されます。しかし、しばしばこのドローを以ってすら赤単ゴブリンの暴力的なスピードに屈してしまうことがあります。
赤単ゴブリンは、4マナと《戦長》があれば回るので、《タイタン》で5マナ目を拘束したところで、特に意味も無く土地を1枚壊して終わりという事態に陥ります。もし相手が《爆片波》を使ってくるタイプのゴブリンだった場合、もはや絶望しか見えません。
あまりに勝てないので、一時期は《貪欲なるベイロス》を試していたこともありましたが、環境に存在するデッキのほとんどには《ベイロス》無しで勝ててしまったので、結局このマッチアップのためだけにスロットを割くのを諦めました。赤単ゴブリンに当たったらもはや事故ることのみを祈って下さい。相手とて毎回毎回はベストなハンドが入るとは限らないのですから。
ささやかな抵抗カードを入れたところで、《ゴブリンの名手》に完膚無くに叩きのめされてしまうでしょう。
そうそう、Paskin型のアーティファクト重視な赤単ゴブリンについてサイドボーディングを解説しましょう。
(訳注:Paskin型ってのは発見できませんでしたが、恐らくは、↓コレに準ずる形であると思われます。
http://brainburst.com/db/deck.asp?deck_id=4071 )
唯一勝機があるとすれば、序盤の土地破壊がハマってしまうことなので、《大焼炉》等を割りに行くのも一策です。決してベストな戦略ではありませんが、私達のプレイテストでは本当にこれ位しか勝ちパターンが見つからなかったのです。
サイドボーディングは基本的には対ゴブリン召集用に準じますが、対Paskin型についてだけ追加の変更を付記しておきます。
In:酸化×4、シャーマン×1
out:頭蓋骨締め×1、タイタン×1、カマール×1、ワイヤウッドの伝令×1
(もし《脅しつけ》が恐ければ《巨像》もサイドアウト)
v.s.白コン・白/Xコン
もし相手が白単色なら楽勝です。《カマール》さえ正しく使えれば負ける要素が見当たりません。《カマール》に対して《神の怒り》や《アクローマの復讐》が飛んでくるのに対応して、相手のマナを拘束すれば、相手に立ち直る時間を与えることなく勝ててしまうでしょう。
もし白コンが勝てるとすれば、10マナ域まで到達して《正義の命令》を天使=3以上で撃つか、《精神隷属器》を起動する位しかないでしょう。
私達のプレイテストではこのマッチアップの勝率は100%でした。
白/XコンのXの部分が青なら、Elf & Nailにとっては最も与しやすい相手です。白青コンの持つ数少ないカウンターでは、Elf & Nailのマスカンの連打には耐えられないでしょう。彼らは本質的に《巨像》に対する解答を持っていない上、その他のパワーカード達にも対処しなければならないのです。たまに10マナ域に到達するまで生き延びてしまい、なんゲームか取られてしまう事はあるので注意が必要です。
In:忍び寄るカビ×3
out:タイタン×1、シャーマン×2
(もし相手が《袖の下》を使ってくるなら《タイタン》の替わりに《巨像》をサイドアウトしましょう。相手は《袖の下》できませんよ?)
「《ゴブリンの名手》出されたら投了じゃないの?」
えぇ確かに辛いです。2ターン目の《戦長》から3ターン目に出てくるとかなり苦しいです。でも、手札にエルフしか居ないような状態でない限り致命的ではないですし、そんなエルフしか居ないような手札はマリガンすべきです。エルフ達は、《締め》を付けてブロッカーにしたり、単に《締め》てドローしたり、相手に除去させることで相手のテンポとマナを拘束したりと、そういう役割を担うわけで、それすら叶わず無惨に死んでいくのは確かに悲しいことです。
でも、だからと言って即負けるというわけではないです。
エルフ虐殺モードに入られてしまっても大丈夫なように、《花盛りの春》のある初手をキープすべきです。
もし赤単ゴブリンに《名手》を使われたら事態は一層深刻です。
一応《トリスケ》という解答が用意されてはいるのですが、赤単ゴブリンのスピードの前にはその解答にまで辿り着けないことが多々あります。いづれにせよ、《名手》によってこちらの展開が抑え込まれ、戦術の変更を余儀なくされるのは、非常に辛いゲーム進行であると言わざるを得ないでしょう。
In:歯と爪×1、ぶどう棚×1、トリスケ×1、映し身人形×1
out:ワイヤウッドの共生虫×4
v.s.赤単ゴブリン
最悪の相手です。マッチ勝率0%というのは私達にとってもかなり不本意な成績で、たぶん33%くらいは勝てると踏んでいました。
実際、ゲーム勝率で見れば33%でしたし。
個人的には、赤単ゴブリンに対してかなり脆いコンボを以って対策としているという事実にかなり皮肉を感じているのですが、それでも勝ち手段がそれしかない以上は仕方のない選択だと思います。
ゴブリンの展開は速すぎますし、それに対抗するには3ターン目の《花盛りの春》→4ターン目の《歯と爪》と、天和に近いドローが要求されます。しかし、しばしばこのドローを以ってすら赤単ゴブリンの暴力的なスピードに屈してしまうことがあります。
赤単ゴブリンは、4マナと《戦長》があれば回るので、《タイタン》で5マナ目を拘束したところで、特に意味も無く土地を1枚壊して終わりという事態に陥ります。もし相手が《爆片波》を使ってくるタイプのゴブリンだった場合、もはや絶望しか見えません。
あまりに勝てないので、一時期は《貪欲なるベイロス》を試していたこともありましたが、環境に存在するデッキのほとんどには《ベイロス》無しで勝ててしまったので、結局このマッチアップのためだけにスロットを割くのを諦めました。赤単ゴブリンに当たったらもはや事故ることのみを祈って下さい。相手とて毎回毎回はベストなハンドが入るとは限らないのですから。
ささやかな抵抗カードを入れたところで、《ゴブリンの名手》に完膚無くに叩きのめされてしまうでしょう。
そうそう、Paskin型のアーティファクト重視な赤単ゴブリンについてサイドボーディングを解説しましょう。
(訳注:Paskin型ってのは発見できませんでしたが、恐らくは、↓コレに準ずる形であると思われます。
http://brainburst.com/db/deck.asp?deck_id=4071 )
唯一勝機があるとすれば、序盤の土地破壊がハマってしまうことなので、《大焼炉》等を割りに行くのも一策です。決してベストな戦略ではありませんが、私達のプレイテストでは本当にこれ位しか勝ちパターンが見つからなかったのです。
サイドボーディングは基本的には対ゴブリン召集用に準じますが、対Paskin型についてだけ追加の変更を付記しておきます。
In:酸化×4、シャーマン×1
out:頭蓋骨締め×1、タイタン×1、カマール×1、ワイヤウッドの伝令×1
(もし《脅しつけ》が恐ければ《巨像》もサイドアウト)
v.s.白コン・白/Xコン
もし相手が白単色なら楽勝です。《カマール》さえ正しく使えれば負ける要素が見当たりません。《カマール》に対して《神の怒り》や《アクローマの復讐》が飛んでくるのに対応して、相手のマナを拘束すれば、相手に立ち直る時間を与えることなく勝ててしまうでしょう。
もし白コンが勝てるとすれば、10マナ域まで到達して《正義の命令》を天使=3以上で撃つか、《精神隷属器》を起動する位しかないでしょう。
私達のプレイテストではこのマッチアップの勝率は100%でした。
白/XコンのXの部分が青なら、Elf & Nailにとっては最も与しやすい相手です。白青コンの持つ数少ないカウンターでは、Elf & Nailのマスカンの連打には耐えられないでしょう。彼らは本質的に《巨像》に対する解答を持っていない上、その他のパワーカード達にも対処しなければならないのです。たまに10マナ域に到達するまで生き延びてしまい、なんゲームか取られてしまう事はあるので注意が必要です。
In:忍び寄るカビ×3
out:タイタン×1、シャーマン×2
(もし相手が《袖の下》を使ってくるなら《タイタン》の替わりに《巨像》をサイドアウトしましょう。相手は《袖の下》できませんよ?)
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