二つ折りした座布団を胸の下に敷き、うつ伏せ状態で本を読んでいると(この時は村上春樹の「遠い太鼓」)、背中に犬が乗ってきた。
右肩越しに見やると「…まことに申し訳ない」といった表情の犬(でも降りない)。
いや、別にいいんだけどさ。

そういえば以前飼っていた猫もこうやってよく背中に乗ってきたっけ。
寝ている筆者と同じポーズ、同じ方向に寝そべる猫。オン・ザ・背中。
右肩越しに見やると「テメェ何みてやがるんだ」といった表情の猫(でも降りない)。
いや、別にいいんだけどさ。



ウチの犬は部屋に入ってくる時、必ず入念にドアの匂いを嗅ぐ。眉間にシワを寄せて。

その動作はさながら、事件現場に到着したシャーロック・ホームズのようだ。
今にも「見たまえワトソン君。とうとう犯人の尻尾をつかんだぞ」とか言い出しそうな雰囲気。
この時、犬は古代ギリシャの哲学者のようなムズカシイ表情をしている。
名付けるならばソクラテスな表情。いや別にプラトンでもいいけど。



ちなみにこの小さな哲学者の好物はラーメンと納豆。
犬のクセにシブイ嗜好だ。

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