■第二章 カードを探せ。

マジックをやりたくとも、カードがどこにも売っていない。
そもそも日本ではまったく人気のなかった海外のカードゲームです。
取り扱い店がそう多いはずもなく。

知人と筆者は休みを利用しては様々なところへマジックのカードを探しにいきました。立川、新宿、吉祥寺、渋谷、池袋。
そしてようやく大宮のカードショップ「ミント」でリバイスドのブースターパック(500円)を発見したのです!

帰りの電車で早速パックを開ける二人。今考えると相当痛い行為です。
そこで筆者が当てたレアは「Demonic Hodes」と「Badlands」でした。
ランドはともかく、このデーモンは「強い…の…か?」とりあえず入れてみよう。話はそれからだ。

しかしここでも問題がひとつ。

二人ともスターターを一つずつしか購入していない為、土地がまったく足りないのです!
昔のスターターは今のスターターのように土地がきちんと平均枚数入っているわけではなく、まったくのランダムでした。
極端に言うとすべての土地が「山」である可能性もあったのです(さすがに極論すぎますが)。

まずはスターターを買おう。しかしここでまた落とし穴。そう、スターターがどこにも無いのです。
唯一売っているのは当時の最新エキスパンション。その名は…「Fallen Empires」。

地獄でした。みんながみんな謎のFallen Empires構築のデッキです。
つーかデッキになんねーよ! とくに緑!(←アタリマエ)

そしてさらに深まる土地欠乏症。もはや「土地」は最もレアリティの高いカードとなりました。
レアと等価交換なんて当たり前。まずは土地。これは至上命題だったのです。

そして当時のデッキ構築論がまたスゴイ。最も優れた枚数配分は、

・土地→20枚
・生物→20枚
・呪文→20枚

と言われておりました。
ここはスライ氏がマナカーブ論を提唱するはるか以前の世界。
今の常識はまったく通用しない混沌そのものの世界でした。

(次回へ続く)

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