為替の話。

2005年6月8日
最近、ユーロがメッチャ安い。それもこれもフランスが欧州憲法を「否決」した影響。
「EUとしてまずは通貨を統一し、最終的には欧州統一政府としてまとまろう!」 というEUの理念に反する行為だ、とポーランドなどは大激怒です。
でも、フランスにはフランスの言い分があります。このたびの「否決」は国民投票にて70%もの投票率の結果です。決して一部の意見ではありません。
フランスが危惧するのはEU加盟当初の情勢と今の情勢の差。最近のEU東方拡大はちょっと違うんじゃないの? って事らしいです。東方拡大に伴って自国失業者も増大してますし。今回の欧州憲法が可決されるとならば、それがさらに拡大する恐れがあるわけです。そりゃあビビりますよね。
なにしろ東方諸国の労働力は安い。欧州統一されれば当然安い労働力に目が向くわけです。つまり賃金の高いフランスは失業者で溢れる、というわけですね。
あとは、憲法が少しリベラル(自由主義)すぎる、というのも大きな理由の一つなんだとか。自由競争社会になった時の不安が未だ根強いようです。我々日本人からすると「そんなモンかねー?」てなモンですが。



ユーロはこれからも下がりつづけるでしょう。しかし下がりっぱなしというわけではなく、ある一定ラインに達したらまた復活するんじゃないか、というのが大方の読みです。その底値の時にユーロを買う事が出来れば、小金持ちになるのも夢じゃないかもしれません。

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